「正直、微妙」という表現。
新日本紀行ふたたび、というNHKの番組がある。
http://www.nhk.or.jp/archives/kikou/

昭和の日本を撮った「新日本紀行」の場所の現在の姿、という感じで、
かつての映像をひも解きながら、「ふたたび」の姿を映していくのだ。

約30年前だという、われらが下ノ谷商店街の映像を、縁あってお借りすることができた。
そこには、朝市で、人がごった返す、がんばる商店街の姿があった。

振り返って現在の下ノ谷。残る店は数件。がんばる商店街には違いないが、
比べてしまうと「昔はこんなにすごかったのだ」としか、感想の持ちようがない・・・。

いまは半分以上がマンションや建売になり、店もまばらな、商店街。

いまでも、「なつかしの・・・」といった切り口で、TVや雑誌は頻繁に来るし、
採りあげられるときに、商店主たちが「正直、微妙」という反応をする理由を
改めて知った気がする。(この表現はすばらしい。あいまいな日本語。好きだ。)

でも、若者はこの商店街の風情が、ステキだ、好きだと感じることも多いのだ。
僕も、この店の下見にきたときに、街が下町っぽい感じで気に入って契約したのだし。

でも、「かつて」を知る、商店主にとっては、「こんなになっちゃった」としか
感じようがないのだ。そらそうだ。そらそうだと、思わせるだけの迫力が、映像にあった。

でも、僕はここがすきだし、別に「残したい」「保存せねばならない」とは思わないけど、
都会に出てきた若い人が、欲しがるものがこの下ノ谷には、あると思うのだ。

あいさつや、立ち話や、もちつきや、お祭りに、「ちょっと関わりたい」と思うニーズが
あるはずだと思うのだ。

しがらみにも、心地よいポイントがあり、それはデザインできるものだと、確信している。

で、まぁ、「なんかすっか」という感じで、作戦進行中なのですが・・・。

10年の「まちの仕事」の、ひとつの答えが、出る・・・かも。


映像、お借りしているので、店で見られます。関心ある方は是非是非。
話しましょう。
[PR]
by kouichisugimoto | 2007-05-17 17:43 | ご近所シガラミ研究所
<< 道具に愛着がもてないのは困る はずかしい話。 >>