「俺の話を聞けーっ!」(マンガいろいろ)
マンガについて。
僕は文字ばかりの本も読むけど、マンガが大好きです。ちょっと考えを書きます。

「絶望に効くクスリ」、「ゴーマニズム宣言」、などは、思いをストレートに伝える手法の、まあちょっと穿った見方をすれば「オレオレメディア」だ。主人公は「作者自身」。伝えるのも「体験や思い」と、直球ストレート。

歌手にも「自分そのものを歌う」人ひとと、「作品を歌う」がいるとおもうのだけど、「作品を歌う」ひとも、長らくその世界を紡ぐことで、もちろん、自分の中の何かを伝えているのだと思う。
時間もパワーもいるけれど、そうした力はまた、すごい浸透力をもって、ファンの心に入っていく。長い時間をかけての、インストールだから、影響も、抜けにくいとおもう。

そんなことを確信した上で、手法として使う、すごいマンガ家もいる。
「東京大学物語」「源氏物語」「日露戦争物語」などを描く、江川達也という作家。

明快に自分の思想を、しかも作中ではそうとは見せず、長期的に「読者たち」にインストールしていく、明晰な頭脳を持った恐ろしい作家さんだ。

マンガを飛び出し、そんな自分の思想・ビジョンを見せる書籍も出している。
その名も「江川達也のニッポンを鍛えろ!―オレ的国家改造計画」
・・・ひぇー!と思ったが、興味深く読んでみた。
内容について細かくは控えるが、大胆に、具体的に、「オレ流・国家改造計画」を論じていく。

強く、魅力的なアイディアと文章。さすがマンガ家、エンターテイナー、という書き方。

こんな思いをベースにマンガを描いていたのかと思うと、その影響力を想像して、恐ろしくなる。このひとのマンガの部数と、政治家の得票数を比べたって、もちろん意味などないが、どれだけ多くの人の関心を集めているかと思うと、すごいことでしょ?

僕だって、伝えたいメッセージはある。でもこんな風にはとてもできない。考えなくっちゃー、と、思う。
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by kouichisugimoto | 2006-05-27 19:47 | 日記とか考えたこととか
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